酉の市@大國魂神社

ハチコク社 859publishing
なんだかご報告したい出来事を色々とすっ飛ばしているのですが、それはまた追々…

今日は二の酉、商売繁盛を祈念しに府中の大国魂神社を参拝しました。昨年法人化して訪れた時は社務所の熊手守をいただいたのですが、今年は境内にある熊手屋さんデビューです。たくさんのお店から選んだのは、屋号が「ヒトヤネ(山)+仲」で、ハチコク社とご縁のありそうな熊手屋さん。「おっ、ハチコクって、トトロの「七国山」みたいだねぇ!」「そうそう、八国山ってモデルになった山が、東村山にあるんですよー。」なんて、色々とおしゃべりして、最後に威勢良く手締め。思いっきり良いもの作りなさい、と背中を押してもらったようで、こんなにうれしい気持ちになるのかとじんわりしながら神社を後にしました。

いよいよ年の瀬の気配が色濃くなっていきます。ハチコク社は毎年ここから年度末までが勝負どころです。

ハチコク社 859publishing

ハチコク社 859publishing

「メイドイン東村山」なメディア始動

ハチコク社 仲幸蔵

2013年にVol.1を発刊してから5年間、たくさんの方に支えていただいた「るるぶ東村山」が生まれ変わります。その間、本当に色々な出会いがありましたが、昨年、小学校時代の恩師から「東村山すてき発見」という特別授業の講師を依頼されたことが大きなきっかけになりました。
いつも見かけるお店や地域のイベントは、裏で支えている人たちがいて、そこには隠れたストーリーがあって。それを知ると、自分の暮らすまちがもっと楽しくなったり、誇らしく思ったりする。僕が今まで取材を通して感じたことを、久米川東小の子どもたちが真剣に聞いてくれました。
半年後に再び訪れた授業では、子どもたちが実際にまちを探索して完成させた「取材記事」を発表してくれ、2クラス85人分の手書き記事は宝石の原石のように感じました。
長年「るるぶ」の取材記者として、那須や関東周辺を駆け回り、地元の方々との交流を重ねて成長させてもらいました。今回「るるぶ東村山」から、さらに一歩先に進んで、この子たちや、まちの人たちと一緒に新しいメディアを作っていきたいという気持ちが一層強くなりました。
「るるぶ東村山」は、本年度から完全オリジナルの東村山発フリーペーパーとしてリニューアルします。詳細は随時お知らせできればと思います。
そうそう、秋のプレオープンを目指して、まちと人に焦点を当てたウェブサイトも同時進行中。紙とウェブを連動させて、子どもも大人もみんなが「観光大使」になれるような、変わりゆくまちの匂いを未来に託せるような、そんなとびきり濃厚で、楽しさいっぱいの「メイドイン・オール東村山」なメディアを一緒に育ててもらえたらうれしいです。

夏の風景


北山わんぱく夏まつり@東村山

清瀬ひまわりフェスティバル

根古谷の田園風景@八街

ひときわ暑い今年の夏。心身ともにへとへとですが、いろんな地域で取材敢行中。日差しのコントラストが強くて撮影がむずかしい。そうこうしている間に風は秋の気配を帯びはじめ、葉の色が色褪せないうちに取材を終わらせねばと心焦ります。

ワーキングデスク


フリーランス同士のユニットで活動していた頃はノマドだったチームハチコク。法人化をきっかけに仲の自宅に間借りする形で事務所ができ、作業効率はずいぶん良くなったのですが、打ち合わせをしたり一緒に作業ができるようなデスクがありませんでした。あちこち探したけどなかなか気に入ったものが見つからなくて、気がつけば半年…面倒臭がりのDIY超初心者ですが、意を決して自作することに。
ネットで気に入った折りたたみの脚を購入し、カットしてもらった集成材をオイルで磨いただけのシンプルなテーブルですが、思いのほか良い雰囲気になりました。
お仕事に追われて身のまわりのことが後まわしになってしまいがちだけど、気持ちよく作業する環境づくりってつくづく大事だなぁと今さらながら実感しました。DIYハマりそう。

[859DIY]
デスク脚@PACIFIC FURNITURE SERVICE/デスク天板@ジョイフルホンダ/オイル@BRIWAX

松本


今回、諏訪・松本訪問の目的は草間彌生さんの展覧会。作品集はたくさん拝見していましたが、生で見るのは初めて。生涯かけて生きることと闘い、生まれた作品群はどんな言葉よりも雄弁でした。アイコンでもあるドットはとびきりポップだけど、彼女にとっては幼少期からの日常の風景で、苦しめられたことも多かったはず。ドットに覆われた美術館に集まる大勢のお客さんが嬉しそうにグッズを買い込む風景が、なんだかシュールで切なく感じてしまいました。この世での人生を終える時、彼女はどんな風に解き放たれるのでしょう。
松本も、金沢と同様で歴史のある建物がたくさん残っていて、センスのいい手しごとのお店も多く、散策が楽しいまちでした。

[859立ち寄りスポット]
松本市美術館栞日&S Coffee Roasters and Coffee Shop/縄手通り/越中屋(果物屋)/たい焼き ふるさと/おきな堂/中町通り/ちきりや工芸店/陶片木/上原善平商店/田楽木曽屋信毎メディアガーデンLABORATORIO/丸善 松本店

諏訪


諏訪訪問の目的、リビルディングセンターは、諏訪湖周辺の観光地なイメージと対象的な、古き趣きがたくさん残った町並みに馴染むようにそこにありました。物量に圧倒されつつ、ワクワクしつつ、憧れはあるけど、これらを自分の日常にどう取り込むかは、やはり立体的なバランス感覚と経験が必要だなぁと。ハチコクの作業場が見つかったら必ずや再訪したい場所です。
何よりリビルディングセンターのコンセプトブックがすばらしく、シンプルでポジティブなメッセージがいかに強く響くかを改めて実感しました。


諏訪&松本でいいなぁと思ったお店は、ほぼリビセンと繋がっているようでした

 


リビセンと同じ通りのタバコ屋・角屋商店はおばあちゃんがビニール紐で編んだカゴ作品がビッシリ

 

[859立ち寄りスポット]
リビルディングセンタージャパン/角野商店(おばあちゃんカゴ)/太養パン店(バケットサンド)/マスヤゲストハウス/Eric’s Kitchen/洋菓子喫茶フレール本店

金沢


白川郷を出発し、金沢へ。古く趣のある建物が多く残されていて、こちらも日本で指折りの美しい観光地ではありますが、ローカル感も残る心地よいまち。特に金沢21世紀美術館は、アートとパブリックの境目が自然に混ざり合い、暮らしのすぐ隣にアートが存在していて、この地域に住む人たちがうらましい限りでした。

[859立ち寄りスポット]
尾山神社オヨヨ書林 せせらぎ通り店&シンタテマチ店/金沢21世紀美術館/ひがし茶屋街/中田屋Oriental Brewing天野茶屋Hachi八百萬本舗近江町市場農口尚彦研究所 山廃 吟醸酒

白川郷


来年開催される「世界茅葺き会議」に来場する世界中の茅葺専門家のための冊子を、日本ナショナルトラストとかややね会議の皆さんと作ることになり、日本全国でも外国人観光客に圧倒的に人気のある白川郷へ。とにかく驚いたのは観光人観光客の数…日中は日本人を探すのが難しいほど世界中の人たちで埋め尽くされていて、まるでテーマパークにいるような不思議な気分にすらなりますが、美しい合掌造りの村での生活や文化には白川村独特のものがたくさん引き継がれています。この日は「結」という、相互扶助による茅屋根の吹き替えが行われていました。
今回コーディネーター的役割をしてくれている国立本店の代表のカトケンと合流し、刻々と屋根が仕上がっていくのを別の小屋の屋根に登って見学。この村の、本当の美しさ、人々の暮らしを感じるには、まだまだ何度か通う必要がありそうです。

[859立ち寄りスポット]
五箇山白川郷